全国知事会のウェブ会議で、お盆の帰省自粛を求める
知事ばかりの中、青森県の三村申吾知事は「適切な
感染防止策をして帰省する方々に対しての根拠のない
偏見や差別が危惧される」と発言したそうだ。
帰省を受け入れる、一律の自粛は求めないと。
素晴らしい知事だ。こういう知事もいるんだな。
知事ってものは、今こそ強権発動で目立ってやろうと
考える権威主義的な奴らばかりだと思っていたが、
評価すべき知事がいる。
こうして知事の人間としての器を発見できるのだから、
わしは政府が全国一律にお触れを出すべきという
意見には与しない。
権力を持つ者が、ここぞとばかりにかりそめの「指導力」
を発揮して、自粛と分断を推進するのは、「一身独立して、
一国独立す」の精神を妨げるだけである。
コロナの件に関しては、安倍首相や政府が、国民に
あれこれ指示しないのは、むしろありがたい。
専門家の分科会の意見を、あくまでも参考意見に止めて、
政治家の総合知で判断するという姿勢が菅官房長官の
発言から感じられるが、これも良いことだ。
台湾のような権威主義を日本は参考にしろという意見が
あるが、わしは違うと思う。
台湾には台湾の事情があり、日本は意図せざる良き結果
となっているのだから、必ずしも日本政府を批判する必要
はない。
問題は、現在がほとんど法治国家の体を成していない
ことなのだが、だからと言って権力強化の世界の流れに
乗って行くことが良いことなのかどうか、そこは9月の
「ゴー宣道場」で話し合われることになろう。